3〜6さいのお子さまに昔話を読むなら、「年齢」よりも「こわい場面があるか」「くり返しの音があるか」で選ぶとうまくいきます。3さいは音のくり返しが多い話、4〜5さいは気持ちを考える話、5〜6さいは別れや正直さを扱う話。この記事では、ひまり姫の38話から20話を年齢別に並べ、よみきかせ時間とこわい場面の有無をまとめました。
年齢で選ぶより、「3つの目印」で選ぶ
書店の絵本には「3歳から」と書かれていますが、同じ3さいでも、こわい話が平気な子と、鬼が出るだけで泣いてしまう子がいます。ひまりスタジオで38話の3Dえほんを作りながら分かったのは、年齢よりも次の3つで選ぶほうが外さない、ということです。
① くり返しの音があるか。「どんぶらこ」「うんとこしょ」「はっけよい」。音のくり返しがある話は、内容が分からなくても最後まで聞けます。3さいにはこれが最優先です。
② こわい場面があるか。鬼・おおかみ・山んばが出る話は、園でこわい話を怖がるお子さまには向きません。同じ「勇気」を伝えるなら、こわい相手が出ない話を選べます。
③ 気持ちを聞ける場面があるか。4さい以降は、読んだあとに「どんな気持ちだったと思う?」と聞ける話が伸びます。答えが合っているかは関係ありません。
3歳におすすめの昔話7選(くり返しが多い・こわくない)
3さいは、話の筋を追うことより、音とリズムを一緒に楽しむ時期です。次の7話は、くり返しの言葉が多く、こわい場面がないものを選びました。すべて全文がむりょうで読めます。
| お話 | くり返しの言葉 | よみきかせ | こわい場面 |
|---|---|---|---|
| おおきなかぶ | うんとこしょ、どっこいしょ | 約7分 | なし |
| おむすびころりん | おむすびころりん、すっとんとん | 約7分 | なし |
| ねずみのすもう | はっけよい、のこった | 約7分 | なし |
| 三びきのこぶた | ふうっ(おおかみの息) | 約7分 | なし(だれも食べられません) |
| 赤いめんどり | だれか一緒に〜してくれる? | 約7分 | なし |
| ももたろう | どんぶらこ、どんぶらこ | 約7分 | 鬼は出ますが、たたかいません |
| わらしべ長者 | わら→とんぼ→みかん→布→馬 | 約7分 | なし |
4〜5歳におすすめの昔話7選(気持ちを考えはじめる時期)
4さいを過ぎると、「どうしてそうしたのかな?」を考えられるようになります。園でお友だちとぶつかることも増える時期なので、けんかや仲直りをあつかった話がよく効きます。
| お話 | 考えられること | 読んだあとに聞ける一言 |
|---|---|---|
| かめとうさぎ | 負けても、あきらめない | かめさんは、どうして勝てたのかな? |
| さるとかに | ずるいことと、仲直り | かにさんは、どんな気持ち? |
| ライオンとネズミ | 小さくても助けられる | ひまりが助けられることって何かな? |
| 田舎のねずみと町のねずみ | 安心できる場所を自分で選ぶ | どっちのおうちがいい? |
| きんたろう | 強さの使い方 | どうして、こぶしを上げなかったのかな? |
| こぶとりじいさん | まねをしても同じにならない | 二人の踊り、どこがちがった? |
| ぶんぶく茶がま | 失敗しても、やり直せる | たぬきさんの得意なことは? |
5〜6歳におすすめの昔話6選(別れ・正直さ・さびしさ)
5さいを過ぎると、「かなしい」「さびしい」を自分の言葉で言えるようになります。答えの出ない話も読めるようになる時期です。読んだあとに説明を足しすぎず、感じたことをそのまま受け止めてあげてください。
| お話 | テーマ | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| つるのおんがえし | 約束と、別れのさびしさ | 読後に一言そえると安心します |
| かぐや姫 | 会えなくなっても、思いは残る | お月見の時期がおすすめ |
| 浦島太郎 | 帰る場所のあたたかさ | 教訓を足しすぎない |
| はだかのおうさま | みんなとちがっても言える | 園で合わせがちな子に効きます |
| 羊飼い少年 | うそと信頼 | うそをついた直後には読まない |
| マッチ売りの少女 | やさしさと、こまっている人 | 昼間に読むほうが向いています |
育てたい「こころ」から選ぶ
園で起きたことに合わせて選ぶと、お話がその日の出来事とつながって、記憶に残ります。ひまり姫では38話を5つのこころに分けています。
こころで探したいときは、えほんライブラリのこころフィルターから選べます。
| 育てたいこころ | おすすめの話 | こんな日に |
|---|---|---|
| やさしさ | かさじぞう・びんぼうがみとふくのかみ | だれかに分けてあげた日 |
| 勇気 | いっすんぼうし・ジャックとまめの木 | 新しいことに挑戦する前の日 |
| 思いやり | ねずみのすもう・ライオンとネズミ | お友だちが泣いていた日 |
| 正直 | 十二支のはじまり・ピノキオ | 落ちついた日に(うその直後は避ける) |
| あきらめない心 | かめとうさぎ・アリとキリギリス | かけっこで負けた日 |
よみきかせは何分がちょうどいい?
ひまり姫の38話は、どれも全文をゆっくり読んで約7分です。寝る前の1話としてちょうどよい長さにしています。
時間がない日は、各ページの「あらすじ」だけを読んであげてください。2分ほどで終わります。次の日に全文を読むと、続きを知っている安心感から、かえって集中して聞けることもあります。
反対に、もっと長く楽しみたい日は、くり返しの言葉のところで一度止めて、お子さまと声を合わせてみてください。同じ7分の話が、10分にも15分にもなります。
よくある質問
3歳に昔話は早すぎませんか?
早すぎません。ただし、筋を理解させようとしないでください。3さいは「どんぶらこ」「うんとこしょ」といった音のくり返しを一緒に言うだけで十分楽しめます。意味は4さい以降についてきます。
こわい昔話は読まないほうがいいですか?
無理に避ける必要はありませんが、こわがりのお子さまには、結末を先に伝えてから読むと安心できます。ひまり姫版では、残酷な場面はすべて省いています。
毎日ちがう話を読んだほうがいいですか?
同じ話をくり返し読むほうが、3〜5さいには向いています。次に何が起きるか分かっている安心感が、言葉を覚える助けになります。飽きたら次の話へ、で十分です。
何話くらい読めば足りますか?
冊数より、毎日の習慣のほうが大切です。1日1話、5〜7分を続けるほうが、まとめて10話読む日より力になります。
全文を無料で読めますか?
はい。ひまり姫の38話は、すべて本文を会員登録なしで最後まで読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまで無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画と絵本、どちらから入るのがいいですか?
文字を読むのがまだ難しいお子さまは、動画から入るのがおすすめです。話を覚えてから絵本を読むと、自分で読んでいる感覚が持てます。
38話すべて、本文は登録なしで最後まで読めます。夜の5分に、どうぞ。
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