「田舎のねずみと町のねずみ」は、田舎のねずみが友だちに誘われて町へ行き、ごちそうと引きかえに、猫におびえる暮らしを知るイソップの名作童話です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、「安心できる場所って、どこだろう?」を考えるお話にしています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「田舎のねずみと町のねずみ」のあらすじ
むかし、小さな畑のそばに、やさしい田舎のねずみが住んでいました。毎朝、お米やとうもろこしをかじって過ごします。暮らしは少し大変でしたが、ねずみはいつもにこにこしていました。ある日、町に住む友だちのねずみがたずねてきます。田舎のねずみは喜んで「ぼくのごはん、一緒に食べよう」と言いますが、町のねずみは「こんなの、かたくて味がないよ。一緒に町へ来ない? おいしいものがいっぱいあるんだよ」と誘いました。二ひきは町へ行きます。町のねずみの家は大きくてぴかぴか。テーブルの上には、おかしやチーズが山のようにありました。喜んで食べはじめたそのとき、「にゃあ」と猫の声。二ひきはあわてて、すきまのうしろに隠れます。「毎日こんなふうに隠れてるの?」「うん。でも、おいしいものが食べられるからね。」田舎のねずみは考えて言いました。「ぼくは、もうこわいのはいやだ。やさしい風の中で、ごはんを食べたいな。」そして、とことこ田んぼへ帰り、お米をかじりながらにっこり笑いました。
| 対象年齢 | 3〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 世界の名作 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「田舎のねずみと町のねずみ」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、小さな畑のそばに、やさしい田舎のねずみが住んでいました。毎朝、お米やとうもろこしをかじって過ごしていました。暮らしは少し大変でしたが、ねずみはいつもにこにこしていました。
ある日、外から足音が聞こえました。来たのは、町に住む友だちのねずみでした。町のねずみは、おしゃれな袋を持っていました。田舎のねずみは、うれしくてぎゅっと抱きつきました。「ぼくのごはん、一緒に食べよう。」
町のねずみは、ちょっとしかめっつら。「こんなの、かたくて味がないよ。一緒に町へ来ない? おいしいものが、いっぱいあるんだよ。」田舎のねずみは、ちょっと迷ったけれど、うなずきました。
二ひきのねずみは、とことこ歩いて、町に着きました。町のねずみの家は、とっても大きくて、ぴかぴかです。テーブルの上には、おかしやチーズが山のようにありました。田舎のねずみはびっくりしました。「わあ、すごい。」
二ひきはにこにこしながら、食べはじめました。すると、「にゃあ」と猫の声がしました。二ひきはあわてて、すきまのうしろに隠れました。
田舎のねずみは、ぶるぶるふるえながら言いました。「こ、こわいよ。猫と一緒に暮らすの?」「うん。少しこわいけど、ごちそうがあるからね。」
「こわい猫がいたら、食べられちゃうよ。」町のねずみは、なんでもないという顔をしていました。
猫がいなくなると、二ひきはそっと出てきました。「毎日、こんなふうに隠れてるの?」「うん。でも、おいしいものが食べられるからね。」
田舎のねずみは、少し考えて言いました。「ぼくは、もうこわいのはいやだ。やさしい風の中で、ごはんを食べたいな。」
田舎のねずみは、とことこ田んぼに帰りました。お米をかじりながら、にっこり笑いました。
つる先生は聞きました。「ひまり、ねずみは何を選んだかな?」「うん。こわくない場所。ぽかぽかするところ。」「そうだね。心がぽかぽかする場所が、いちばんだね。」
このお話の教訓:ごちそうより、あんしんできる場所。
このお話には、正しい答えが押しつけられていません。町のねずみが悪いわけでもありません。田舎のねずみが「ぼくは、こわいのはいやだ」と、自分で選んだところが大事です。3〜6さいのお子さまは、まわりに合わせることを覚えはじめる時期です。読んだあとに「ひまりだったら、どっちのおうちがいい?」と聞いて、その理由をそのまま受け止めてあげてください。自分の気持ちで選べた、という経験になります。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| かたいお米を分けようとする | 少なくても、分けあえる |
| 町へさそわれる | 新しい世界を見てみるのは、いいこと |
| ごちそうを前にする | 楽しいものには、見えない代わりがある |
| 猫の声で隠れる | こわいと感じる気持ちは、大事な合図 |
| 田んぼに帰る | 自分にとって安心な場所を、自分で選んでいい |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:「にゃあ」の場面でびくっとしてみせると、それだけで大喜びします。
- 4〜5さいごろ:「ひまりだったら、町と田んぼ、どっちがいい?」と聞いてみてください。どちらを選んでも正解です。
- 5〜6さいごろ:「こわいって思ったとき、どうする?」と聞くと、自分の気持ちを言葉にする練習になります。
- 新しい環境(進級・引っこし・園の変更)の前後に読むと、「安心できる場所」の話がしやすくなります。
よくある質問
「田舎のねずみと町のねずみ」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は3さいから楽しめます。猫の場面のどきどきは3さいでも伝わります。選ぶことの意味が分かるのは4〜5さいごろからです。
この話の教訓は何ですか?
ごちそうよりも、あんしんできる場所のほうが大事、ということです。どちらが正しいと決めつけず、自分で選ぶ姿を描いています。
猫の場面はこわくないですか?
声が聞こえて隠れるだけで、追いかけられたり捕まったりする場面はありません。寝る前でも安心して読めます。
よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?
このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。短くしたいときは、あらすじだけを読んであげてもかまいません。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画版はありますか?
あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。


