「わらしべ長者」は、まずしいけれどやさしい男の子が、1本のわらしべから、とんぼ・オレンジ・きれいな布・馬……と物をとりかえていき、最後に大きな家をまかされる日本の昔話です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、「もらったものを大切にする気持ち」が伝わるお話にしています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「わらしべ長者」のあらすじ
むかし、まずしいけれど、いつも笑顔で人を助ける男の子がいました。ある日、神社でお祈りをして外に出たとき、足をすべらせて転びます。手の中には、1本のわらしべがありました。「これも、神さまからのおくりものかな。」歩いていくと、わらしべにとんぼがとまります。泣いている子どもにそのとんぼをあげると、お母さんがお礼にオレンジをくれました。暑い日、水のそばで疲れて座っているおじさんにオレンジをわたすと、きれいな布をもらいます。次に出会ったのは、弱った馬を連れている人でした。男の子は布と馬をとりかえ、川のそばで草と水をあげて、馬を元気にします。やがて大きな家の前で、旅に出るおじさんに出会いました。「馬を貸してくれないか。代わりに、この家を守っておくれ。3年たっても帰らなかったら、その家は君のものだ。」男の子は3年、5年とまじめに家を守り続け、みんなにやさしくして、幸せに暮らしました。
| 対象年齢 | 3〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 世界の名作 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「わらしべ長者」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、やさしいけれど、まずしい男の子がいました。暮らしは大変でしたが、いつも笑顔で、みんなを助けていました。
ある日、男の子は神社でお祈りをしました。外に出たとき、足をすべらせて転んでしまいました。手の中には、1本のわらしべがありました。「ああ……これも、神さまからのおくりものかな。」
すると、小さなとんぼが、わらしべにとまりました。男の子が歩くと、とんぼはそのままついてきます。しばらく行くと、道で泣いている子どもを見つけました。「このとんぼを、あげるよ。」子どもは笑顔になり、お母さんは喜んで、お礼にオレンジをくれました。
その日は、太陽がぴかぴかして、とても暑い日でした。男の子はがんばって歩いていました。すると、水のそばに、疲れたおじさんが座っていました。男の子は、手に持っていたオレンジを「どうぞ」とわたしました。おじさんはうれしそうに「ありがとう」と言って、きれいな布をくれました。
それから少し歩くと、弱った馬を連れている人がいました。男の子は言いました。「この布と、その馬をかえてください。」
男の子は、川のそばで馬に草とお水をあげました。馬はだんだん元気になって、すっくと立ち上がりました。男の子はにっこり笑って言いました。「よかったね。」
男の子と馬は、大きな家の前までやってきました。家の前には、やさしそうなおじさんがいました。おじさんは、遠くへ旅に出るところでした。
「その馬を、少しの間かしてくれないか。代わりに、この家を守っておくれ。3年たっても帰らなかったら、その家は君のものだよ。」男の子はびっくりして、でも、うれしそうにうなずきました。
それから3年、5年がたっても、おじさんは帰ってきませんでした。男の子はまじめに家を守り続けました。そして、みんなにやさしくして、幸せに暮らしました。
ひまり姫は言いました。「すごい。わら1本から、お金持ちになったのね。」つる先生は、しずかに言いました。「うん。でもね、本当の宝物は、やさしい心なんだよ。」
「わらよりも、やさしさのほうがキラキラだね。」「その気持ちを、ずっと大切にしてね、ひまり。」
このお話の教訓:もらったものを、大切に。やさしさは、めぐって返ってくる。
男の子は、一度も「もっといいものと取りかえよう」とは言いません。目の前で困っている人に、持っているものをわたしただけです。それがめぐって、最後に大きな家になりました。3〜6さいのお子さまには、「順番に大きくなっていく」おもしろさがそのまま伝わります。読んだあとに「男の子は、どうして毎回あげちゃったのかな?」と聞いてみてください。「困っていたから」という答えが出たら、それがこの話の芯です。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| わらしべを拾う | 小さなものにも、意味がある |
| 泣く子にとんぼをあげる | 目の前の人を、まず助ける |
| おじさんにオレンジをわたす | 分けても、なくならない |
| 弱った馬を元気にする | 手をかけると、相手は変わる |
| 3年間、家を守る | まかされたことを、続ける |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:出てくる物(わら・とんぼ・オレンジ・布・馬)を指さしながら読むと、順番を覚えて一緒に言えるようになります。
- 4〜5さいごろ:「次は何になると思う?」と聞いてから、めくってみてください。予想する時間が楽しみになります。
- 5〜6さいごろ:「男の子は、どうしてあげちゃったのかな?」と聞いてみてください。損得ではない理由に気づけたら十分です。
- おもちゃの貸し借りでもめた日に読むと、「分けても、なくならない」が実感として入りやすくなります。
よくある質問
「わらしべ長者」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は3さいから楽しめます。物が次々に変わっていく流れは3さいでも追えます。「やさしさが返ってくる」という意味が分かるのは5さいごろからです。
この話の教訓は何ですか?
もらったものを大切にすること、そして目の前の人にやさしくすると、めぐって自分に返ってくる、ということです。本当の宝物はやさしい心だ、と結んでいます。
こわい場面はありますか?
ありません。悪い人も出てきません。寝る前のよみきかせにいちばん向いているお話のひとつです。
よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?
このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。短くしたいときは、あらすじだけを読んであげてもかまいません。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画版はありますか?
あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。


