「かぐや姫」は、光る竹の中から生まれた女の子が、美しい娘に育ち、やがて月の国へ帰っていく日本でいちばん古い物語です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、「さよならするとき、どう思う?」をやさしく描いています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「かぐや姫」のあらすじ
むかしあるところに、竹を取って暮らすおじいさんとおばあさんがいました。ある日、おじいさんが竹の中に不思議な光を見つけます。近づくと、一本の竹の中がきらきら光っていました。そっと切ってみると、中から小さな女の子が現れます。「まあまあ、なんてかわいい子だ。うちの子にしよう。」おばあさんも喜んで、女の子を抱きしめました。二人はその子を「かぐや姫」と名づけます。かぐや姫はすくすく大きくなり、とても美しい娘になりました。村じゅうの人がおどろき、たくさんの人が結婚を申しこみます。けれど、かぐや姫はいつも静かに首をふり、「この世にない宝物を持ってきてください」と言いました。だれも本物を見つけられず、にせ物を持ってきた人はすぐにばれてしまいます。かぐや姫は少しさびしそうに笑いました。その日から、かぐや姫はよく月を見上げるようになります。心配した二人にかぐや姫は言いました。「私は月の国から来たのです。もうすぐ帰らなければならないの。」その夜、空から光の道がのび、光の馬車がかぐや姫を迎えに来ました。「本当にありがとうございました。」かぐや姫は涙をふきながら、やさしい光の中へ消えていきました。
| 対象年齢 | 4〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 日本の昔話 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「かぐや姫」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、あるところに、竹を取って暮らすおじいさんとおばあさんがいました。
ある日、おじいさんが、竹の中に不思議な光を見つけました。近づいてみると、一本の竹の中が、きらきら光っています。そっと切ってみると、中から小さな女の子が現れました。
おじいさんはびっくりしましたが、やさしく言いました。「まあまあ、なんてかわいい子だ。うちの子にしよう。」おばあさんも喜んで、女の子を抱きしめました。二人は女の子を「かぐや」と名づけました。
かぐや姫はすくすくと大きくなり、とても美しい娘になりました。村じゅうの人が、その美しさにおどろきました。
そして、たくさんの人たちが、かぐや姫に結婚を申しこみました。でも、かぐや姫はいつも静かに首をふりました。「私と結婚したいなら、この世にない宝物を持ってきてください。」
人たちは、難しいお願いにこまってしまいました。ある人は遠い海へ。ある人は山の奥へ出かけました。でも、だれ一人、本物を見つけられませんでした。ある人はにせ物を持ってきて、すぐにばれてしまいました。かぐや姫は、少しさびしそうに笑いました。
その日から、かぐや姫は、よく月を見上げるようになりました。おじいさんとおばあさんは、かぐや姫の様子が変だと心配しました。「かぐや、どうしたんだい。」
かぐや姫は、少し涙をうかべて言いました。「私は、月の国から来たのです。もうすぐ、帰らなければならないの。」おじいさんとおばあさんは言葉を失い、ただ抱きしめました。
その夜、空から光の道がのびてきました。まぶしい光の馬車が降りてきて、かぐや姫を迎えに来ました。
かぐや姫は、涙をふきながら言いました。「おじいさん、おばあさん、本当にありがとうございました。」そして、やさしい光の中へ消えていきました。空には、丸い月が静かにかがやいていました。
ひまり姫は言いました。「かぐや姫、さびしいね。」つる先生は答えました。「うん。でもね、かぐや姫は、愛してくれた人たちを忘れないよ。」
「じゃあ、月からも見てくれてるかな?」「もちろん。だから月は、いつもやさしく光ってるんだ。」「お月さまって、愛の光なんだね。」
このお話の教訓:さよならはさびしい。でも、大切に思う気持ちは残る。
かぐや姫の物語には、悪い人が出てきません。それでも、別れは来ます。ひまり姫版では、その理不尽さを説明しすぎず、「月はいつもやさしく光っている」という形で終えています。3〜6さいのお子さまは、引っこしや進級、祖父母との別れなど、小さなさよならを経験する時期です。読んだあとに「さよならって、どんな気持ち?」と聞いてみてください。答えられなくても、さびしさを一緒に感じた時間そのものが力になります。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| 竹の中から生まれる | 出会いは、思いがけずやってくる |
| 大切に育てられる | そばにいた時間は、消えない |
| 月を見上げるようになる | 言えない気持ちを、かかえることがある |
| 「帰らなければならない」 | 自分では決められない別れもある |
| 月がやさしく光る | 会えなくても、思う気持ちは続く |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:光る竹の場面が見どころです。「きらきら」を一緒に言うだけで楽しめます。
- 4〜5さいごろ:かぐや姫が月を見上げる場面で、「どんな気持ちだと思う?」と聞いてみてください。
- 5〜6さいごろ:おじいちゃん・おばあちゃんと離れて暮らしているご家庭では、「会えなくても、思ってるよ」の話につなげられます。
- お月見(十五夜)の時期に読むと、季節の行事と結びついて記憶に残ります。
よくある質問
「かぐや姫」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は4さいごろからをおすすめします。3さいでも光る竹の場面は楽しめますが、別れのさびしさが伝わるのは4さい以降です。
この話の教訓は何ですか?
さよならはさびしいけれど、大切に思う気持ちは残る、ということです。教訓を押しつけず、気持ちを感じる読み方をおすすめしています。
最後がかなしすぎませんか?
別れの場面はありますが、ひまり姫版では「月はいつもやさしく光っている」で終わります。会えなくてもつながっている、という形にしています。
お月見の時期に読むといいですか?
はい。十五夜の前後に読むと、空の月とお話がつながって、お子さまの記憶によく残ります。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画版はありますか?
あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。


