日本の昔話えほん・ためし読み

きんたろう

つよくても、やさしくできる?

🧒 3〜5さい🕐 よみきかせ 約7分📖 めくって読む
1 / 1

右から左へ読む絵本です・◀▶でめくれます

よこ向きにすると、大きく読めます

えほんは6ページまで。お話の全文は、この下でぜんぶ読めます →

「きんたろう」は、足柄山で森の動物たちと遊ぶ力持ちの男の子が、大きなくまと出会い、力ではなくやさしさで向きあう日本の昔話です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、「つよくても、やさしくできる?」を考えるお話にしています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。

「きんたろう」のあらすじ

むかし、足柄山という、木や花がきれいで風が気持ちいい山がありました。そこに、きんたろうという男の子が住んでいます。おかっぱ頭で、ほっぺは真っ赤。むねには「金」と書いた赤い腹かけをしています。きんたろうはとても力が強く、重いおのも軽々と持ち上げました。でも、いちばんすごいのは、やさしいところです。友だちは森の動物たち。うさぎ、さる、しかもいます。毎日みんなで楽しく遊び、大好きな遊びはおすもうでした。動物たちが一生けんめい押しても、きんたろうはびくともしません。最後にきんたろうがやさしくぽんと押すと、動物たちはころころ転がって、みんなで大笑いしました。ある日、山の奥から「どすん、どすん」と足音が聞こえ、真っ黒な影が現れます。とても大きなくまでした。動物たちはふるえて、きんたろうのうしろに隠れます。くまは大きな口を開けて叫びました。それでもきんたろうは逃げず、一歩前へ出ます。こぶしは上げず、やさしく手を広げました。そのとき、くまのおなかが「ぐー」と鳴ったのです。

対象年齢3〜6さい(目安)
よみきかせ時間約7分
お話の種類日本の昔話
このページの本文会員登録なしで全文むりょう

ぜんぶ読む:ひまり姫の「きんたろう」

この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。

むかしむかし、足柄山という山がありました。木や花がきれいで、風が気持ちいい場所です。そこに、きんたろうという男の子が住んでいました。

おかっぱ頭で、ほっぺは真っ赤です。むねには「金」と書いた赤い腹かけをしています。きんたろうは、とても力が強い男の子でした。重いおのも、軽々と持ち上げます。でも、いちばんすごいのは、やさしいところでした。

友だちは、森の動物たち。うさぎ、さる、しかもいます。毎日みんなで、楽しく遊んでいました。大好きな遊びは、おすもうです。

きんたろうが言いました。「はっけよい、のこった。」動物たちは、一生けんめいきんたろうを押します。でも、きんたろうはびくともしません。最後にきんたろうが、やさしくぽんと押しました。動物たちは、ころころ転がりました。「おっとと。」みんな、あははと大笑いしました。きんたろうも一緒に笑いました。

そのとき、山の奥から、こわい足音が聞こえました。「どすん。どすん。」森がゆれて、真っ黒な影が現れました。それは、とても大きなくまでした。

動物たちはふるえて、きんたろうのうしろに隠れました。くまは大きな口を開けて、「がおう」と叫びました。かみなりのような大きな声でした。

でも、きんたろうは逃げません。きんたろうは一歩前へ出て、くまを見ました。きんたろうは、こぶしを上げませんでした。きんたろうは、やさしく手を広げました。

そのとき、くまのおなかが「ぐー」と鳴りました。「あ、おなかが鳴った。」「おなかが空いてるのかな?」

きんたろうは、あたたかいおにぎりを出しました。そして、くまに「はい、どうぞ」とわたしました。くまはおどろきましたが、おにぎりを食べました。おなかがいっぱいになり、くまは笑いました。きんたろうとくまは、すっかりなかよしになりました。

そこへ、一人のりっぱな侍が現れました。名前は頼光という大将です。頼光は言いました。「すばらしいやさしさだ。私と都へ行って、侍にならないか。」きんたろうは「はい」と元気よく答えました。動物たちは手をふって見送りました。きんたろうは、強い力で人々を守る侍になりました。

ひまり姫は言いました。「強いって、こわくないんだね。」つる先生はうなずきました。「本当の強さは、人を守るやさしさなんだよ。」

「こわそうに見えても、ただおなかが空いているだけかもしれないね。」「見た目だけで決めたら、だめなんだね。」「うん。心で見てあげることが大切なんだよ。」

このお話の教訓:つよくても、やさしくできる。本当の強さは、人を守る力。

きんたろうは、くまと戦って勝ちません。こぶしを上げずに手を広げ、おにぎりをわたします。そして、くまが「こわい相手」ではなく「おなかが空いていただけ」だと分かります。3〜6さいのお子さまは、力が強いこと=えらいと思いはじめる時期です。読んだあとに「きんたろうは、どうしてこぶしを上げなかったのかな?」と聞いてみてください。強さの使い方を考える、いちばん大事な問いです。

場面子どもに伝わること
動物たちとすもうをとる強い子は、加減ができる
みんなで大笑いする遊びは、勝ち負けだけではない
くまが現れるこわいものに会うと、体がすくむ
こぶしを上げない強くても、使わない選択ができる
おなかが鳴るこわく見えても、理由があるかもしれない
おにぎりをわたすやさしさは、相手を変える

何歳から?よみきかせのコツ

  • 3さいごろ:「はっけよい、のこった」「どすん、どすん」を一緒に言うと、それだけで楽しめます。
  • 4〜5さいごろ:くまが現れた場面で、「きんたろうは、どうすると思う?」と聞いてみてください。
  • 5〜6さいごろ:「強いって、どういうこと?」と聞いてみてください。力の強さ以外の答えが出たら、たっぷりほめてあげてください。
  • お友だちを押してしまうことが増えた時期に読むと、力の使い方の話がしやすくなります。

よくある質問

「きんたろう」は何歳から読めますか?

ひまり姫版は3さいから楽しめます。すもうの場面は3さいごろが大好きです。強さの意味を考えられるのは5さいごろからです。

この話の教訓は何ですか?

つよくても、やさしくできる、ということです。きんたろうはくまと戦わず、おにぎりをわたしてなかよくなります。本当の強さは人を守る力だと伝えています。

くまと戦う場面はありますか?

ひまり姫版にはありません。きんたろうはこぶしを上げず、手を広げます。こわい場面が苦手なお子さまでも読めます。

よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?

このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。短くしたいときは、あらすじだけを読んであげてもかまいません。

無料で全部読めますか?

はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。

動画版はありますか?

あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。

紙の絵本はありますか?

あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。

ひまりスタジオ(Himari Studio)

3〜6さいのお子さまのために、日本と世界の童話を3Dえほん・3Dアニメにしています。YouTube「ひまり姫チャンネル」で公開中。絵本はAmazonでも販売しています。 このチャンネルについて →

更新日:2026-09-02