「羊飼い少年(オオカミ少年)」は、たいくつしのぎに「おおかみが来た」とうそをついた少年が、本当におおかみが来たときに信じてもらえなくなるイソップの名作童話です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、少年があやまり、村人がゆるす場面まで描いています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「羊飼い少年」のあらすじ
みどりの丘の上に、小さな羊飼いの少年がいました。毎朝、たくさんの羊を連れて野原へ出かけます。けれど、毎日同じことのくり返しで、少年は少したいくつになってきました。ある日、少年は村へ駆け出して叫びます。「おおかみだ! おおかみが来た!」村人たちは棒やくわを持って、あわてて丘へのぼってきましたが、おおかみはいません。「うそだよ。ちょっと遊んだだけ。」村人たちは「もう、うそをついちゃだめだよ」と言いました。何日かたつと、少年はまた同じうそをつきます。村人たちはまた走ってきて、また、おおかみはいませんでした。「今度うそをついたら、だれも信じないからね。」ある日、本当におおかみが現れました。少年はどんなに大声で叫んでも、だれも来ません。「どうせまた、うそでしょ。」やがておおかみは去り、残った羊は少しだけでした。少年は涙を浮かべて村へ戻り、「ごめんなさい。もううそは言いません」とあやまります。村人たちは、少年が本当に反省していることを知って、やさしく抱きしめました。
| 対象年齢 | 4〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 世界の名作 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「羊飼い少年」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、みどりの丘の上に、小さな羊飼いの少年がいました。毎朝、少年はたくさんの羊を連れて、野原へ出かけます。「めえ、めえ。」羊たちの声が聞こえて、少年はいつもうれしそうに笑っていました。
でも、毎日同じことのくり返し。羊と草だけの日々に、少年は少したいくつになってきました。
ある日、少年はふと思いました。「そうだ。ちょっと、みんなをびっくりさせてみよう。」少年は村のほうへ駆け出し、大きな声で叫びました。「おおかみだ! おおかみが来た! ぼくの羊を食べちゃうよ!」
村人たちはびっくりして、棒やくわを持って、あわてて丘へのぼっていきました。でも、そこにおおかみなんていません。羊たちはのんびり草を食べていて、少年はくすくす笑って言いました。「うそだよ。ちょっと遊んだだけ。」村人たちは、こまった顔で言いました。「もう、うそをついちゃだめだよ。」
でも、何日かたつと、少年はまたたいくつになってしまいました。そしてまた、大きな声で叫びました。「おおかみだ! おおかみが来た! 助けて、だれか来て!」
村人たちは、また、あわてて丘をのぼっていきました。くわを持ち、棒を持ち、一生けんめい走りました。でも、やっぱりおおかみはいません。羊たちはのんびり草を食べていて、少年はおなかをかかえて笑いました。「また、うそだよ。」
村人たちはおこって言いました。「もう、うそはつかないでおくれ。今度うそをついたら、だれも信じないからね。」
ある日のことです。本当におおかみが現れました。やぶの中から飛び出して、羊たちを追いかけはじめました。「めえ、めえ!」羊たちはびっくりして逃げまわりました。
少年はあわてて叫びました。「おおかみだ! 本当のおおかみだよ! 助けて、だれか!」でも、どんなに大きな声で叫んでも、村人たちは来ません。「どうせ、また、うそでしょ。」みんなそう思って、だれものぼってこなかったのです。
やがて、おおかみはどこかへ行ってしまいました。残った羊は、もう少しだけ。少年はがっかりして、涙をうかべながら村に戻りました。「ごめんなさい。もう、うそは言いません。本当に、ごめんなさい。」少年の顔は、涙でいっぱいでした。
村人たちは、少年が本当に反省していることを知って、やさしく抱きしめました。「もう、だいじょうぶ。これからは、本当のことを言えばいいんだよ。」その日から少年は、けっしてうそをつかなくなりました。そして、村のみんなはまた、少年のことが大好きになったのです。
つる先生は言いました。「うそを続けると、まわりの人の信頼をなくしてしまうんだ。でもね、本当の言葉には、心をあたためる力があるんだよ。」
このお話の教訓:うそをつくと、本当のことも信じてもらえなくなる。
少年は、いじわるをしたかったのではありません。たいくつで、みんなに反応してほしかっただけです。だから、しかるためだけに読むお話にはしていません。ひまり姫版では、最後に少年があやまり、村人たちが抱きしめてゆるします。3〜6さいのお子さまがうそをつくのは、たいてい「かまってほしい」「おこられたくない」からです。読んだあとに「どうして、うそをついたんだと思う?」と聞くと、責めずに話ができます。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| たいくつになる | うそのはじまりは、たいていささいなこと |
| 一度目のうそ | みんなが動いてくれるのは、信じているから |
| 二度目のうそ | くり返すと、信じてもらえなくなる |
| 本当におおかみが来る | 本当のときに、助けが来なくなる |
| あやまる | ごめんなさいが言えたら、やり直せる |
| 村人が抱きしめる | 反省を受け止めてもらえると、心が戻る |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:「おおかみだ!」の叫びを一緒に言うだけで楽しめます。意味づけは急がなくて大丈夫です。
- 4〜5さいごろ:二度目のうそのあとで、「次に本当だったら、どうなると思う?」と聞いてみてください。
- 5〜6さいごろ:「どうして、うそをついたんだと思う?」と理由を考えさせると、責める話ではなくなります。
- お子さまがうそをついた直後に読むのは避けてください。責められていると感じ、話ぎらいになります。落ちついた日に読むほうが効きます。
よくある質問
「羊飼い少年」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は4さいごろからをおすすめします。3さいでも叫ぶ場面は楽しめますが、信頼という考えが分かるのは4さい以降です。
この話の教訓は何ですか?
うそをつき続けると、本当のことを言っても信じてもらえなくなる、ということです。あわせて、あやまればやり直せることも描いています。
羊が食べられる場面はこわくないですか?
おおかみが追いかける場面はありますが、残酷な描写はありません。羊が少なくなったことを、少年が悲しむところまでにしています。
うそをついた子をしかるために読んでもいいですか?
おすすめしません。その場で読むと、責められていると感じてお話そのものをきらいになります。落ちついた日に、理由を一緒に考える読み方が向いています。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画版はありますか?
あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。


