「こぶとりじいさん」は、山で鬼たちの宴に出会い、楽しそうに踊ったおじいさんがほっぺのこぶを取ってもらう日本の昔話です。となりのじいさんはまねをして、こぶを二つにされてしまいます。ひまり姫版は3〜6さい向けに、「人のまねをすると、どうなる?」を考えるお話にしています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「こぶとりじいさん」のあらすじ
むかし、山の村におじいさんがいました。ほっぺには大きなこぶがありますが、おじいさんはいつもにこにこしています。となりの家には、いじわるなじいさんがいて、その人のほっぺにもこぶがありました。ある日、おじいさんは山へたきぎを拾いに行きます。山の奥で急に雨が降り、大きな木の穴に隠れているうちに、うとうと眠ってしまいました。目をさますと、山はもう真っ暗。しばらくすると太鼓の音が聞こえ、山の向こうから鬼たちがやってきます。鬼たちは火を囲んで、太鼓をどんどん叩き、大笑いしていました。おじいさんは木の穴からのぞくうちに、なんだか胸がわくわくしてきます。思わず外へ出て、楽しそうに踊りはじめました。鬼たちはびっくりしましたが、すぐに大喜びします。空が明るくなるころ、鬼は「また明日も来い」と言って、おじいさんのこぶをぽんと取り、「これを預かっておく」と言いました。話を聞いたとなりのじいさんも山へ行きますが、顔はこわばり、動きもぎこちなく、ちっとも楽しくありません。鬼たちは「つまらない」と顔をしかめ、預かっていたこぶを、もう一方のほっぺにつけてしまいました。
| 対象年齢 | 4〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 日本の昔話 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「こぶとりじいさん」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、山の村におじいさんがいました。おじいさんのほっぺには、大きなこぶがあります。でも、おじいさんはいつもにこにこしています。となりの家には、いじわるなじいさんがいました。そのじいさんのほっぺにも、こぶがあります。
ある日、おじいさんは山へ、たきぎを拾いに行きます。山の奥で、急に雨が降ってきました。おじいさんは、大きな木の穴に隠れます。
おじいさんは木の穴で、うとうと眠ってしまいます。目をさますと、山はもう真っ暗です。
しばらくすると、太鼓の音が聞こえます。山の向こうから、鬼たちがやってきます。鬼たちは火を囲んで、にぎやかに騒ぎます。太鼓を、どんどん叩きます。お酒を飲んで、大笑いします。
おじいさんは、木の穴からのぞきます。音が山にひびきます。なんだか胸が、わくわくしてきました。おじいさんは思わず、体をゆらします。
おじいさんは、外へ出ていきます。そして、楽しそうに踊りはじめます。手をふり、足をどんどん踏みます。くるくる回って踊ります。
鬼たちはびっくりします。でも、すぐに大笑いします。鬼たちは大喜びです。おじいさんは、元気よく踊ります。
空が、だんだん明るくなってきます。「また明日も来い。」鬼は、こぶをぽんと取ります。「これを預かっておく。」おじいさんのほっぺは、すっきりします。おじいさんはびっくりします。でも、にこにこして山を下ります。
そして、山であったことを、となりのじいさんに話します。となりのじいさんは、目を光らせます。「わしも、こぶを取ってもらえるはずだ。」
次の日、そのじいさんも山へ行きます。夜になると、鬼たちがまた来ます。じいさんは外へ出ます。でも、顔はかたくこわばっています。むりに手をふって踊ります。足も、ぎこちなく動きます。胸はどきどきして、ぜんぜん楽しくありません。
鬼たちは、顔をしかめます。「つまらない。」鬼は、昨日のこぶを持ってきます。そして、もう一つのほっぺにつけます。じいさんのこぶは、二つになりました。じいさんは、こぶ二つで、とぼとぼ帰りました。
ひまり姫は言いました。「あれ? なんで、こぶが二つになっちゃったの?」つる先生は聞きました。「どうしてだと思う?」「踊りが、変だった?」「そうかもしれないね。はじめのおじいさんは、どうしてうまくいったのかな?」「楽しそうに踊ってた。」「心が、本当に楽しかったのかもしれないね。」
このお話の教訓:人のまねをしても、心がちがえば同じにはならない。
はじめのおじいさんは、こぶを取ってもらおうとして踊ったのではありません。太鼓の音を聞いて、体が動いてしまっただけです。となりのじいさんは、はじめから「こぶを取ってもらう」ことしか考えていませんでした。3〜6さいのお子さまは、友だちのまねをして、うまくいかずにくやしがることがあります。読んだあとに「どうして、二人目のおじいさんは楽しくなかったのかな?」と聞いてみてください。まねそのものが悪いのではない、というところが伝わります。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| こぶがあってもにこにこしている | 気にしすぎなくていいこともある |
| 太鼓の音にわくわくする | 楽しい気持ちは、自然にわいてくる |
| 思わず踊り出す | 夢中になっているとき、いちばん力が出る |
| 鬼が喜ぶ | 楽しさは、相手にも伝わる |
| となりのじいさんがまねをする | 形だけまねしても、同じにはならない |
| こぶが二つになる | ほしい気持ちが先に立つと、うまくいかない |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:太鼓の「どんどん」と踊りの場面を、体を動かしながら読むと大喜びします。
- 4〜5さいごろ:となりのじいさんが踊る場面で、「うまくいくと思う?」と聞いてみてください。
- 5〜6さいごろ:「二人の踊り、どこがちがったのかな?」と聞くと、気持ちのちがいに気づけます。
- 鬼が出てきますが、こわい鬼ではありません。宴を楽しむ鬼なので、鬼が苦手なお子さまにも読めます。
よくある質問
「こぶとりじいさん」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は4さいごろからをおすすめします。3さいでも太鼓と踊りの場面は楽しめますが、二人のちがいが分かるのは4さい以降です。
この話の教訓は何ですか?
人のまねをしても、心がちがえば同じ結果にはならない、ということです。楽しむ気持ちが先にあったおじいさんと、ほしい気持ちが先に立ったじいさんを対比しています。
鬼はこわくないですか?
こわくありません。太鼓を叩いて踊り、笑う鬼たちです。おじいさんを傷つける場面はありません。
よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?
このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。踊りの場面で遊ぶと、もう少し長く楽しめます。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画版はありますか?
あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。踊りの場面は、動画のほうが伝わりやすいお子さまも多いです。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。


