「さるとかに」は、おにぎりと柿の種を交換したさるが、育った柿を独りじめし、かにの友だち(はち・うす・くり)が力を合わせるお話です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、こわい場面をやわらげ、最後はさるがあやまって仲直りする形にしています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「さるとかに」のあらすじ
むかしあるところに、かにとさるがいました。かにはおにぎりを見つけて喜びます。そこへさるが降りてきて、「そのおにぎりと、この柿の種を交換しない?」と言いました。「でも、種は食べられないよ。」「この種を植えたら、あとでたくさん柿が食べられるよ。」かには考えて、交換します。かには家に帰って種をまき、毎日水をあげて大切に育てました。やがて木は大きくなり、たくさんの実がなります。「おいしそうな柿だなあ。でも、届かないや。」そこへさるがやってきて、「ぼくが取ってあげようか」と木に登りますが、上でおいしい柿を自分だけ食べはじめました。「ずるいよ。私の柿も分けて。」さるは、かたい青い柿を投げつけます。かには大けがをして、家で寝こんでしまいました。かにの友だちの、はち、うす、くりがやってきて、みんなで相談します。さるが家に帰ると、くりがはねてあつく、うすが転がって足にぶつかり、はちが飛んでちくり。さるは「ごめんなさい。もう悪いことはしません」とあやまり、みんなで仲直りをして、平和に暮らしました。
| 対象年齢 | 4〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 日本の昔話 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「さるとかに」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、あるところに、かにとさるがいました。かには、おにぎりを見つけて、うれしそうに言いました。「おいしそう。お家に持って帰ろう。」
すると、木の上からさるが降りてきました。「ねえ、かにさん。そのおにぎりと、この柿の種を交換しない?」
「うーん。でも、種は食べられないよ。」「この種を植えたら、あとでたくさんの柿が食べられるよ。」かには考えて、「わかった。じゃあ、交換しよう」と言いました。
かには家に帰って、柿の種をまきました。毎日水をあげて、大切に育てました。やがて木が大きくなり、たくさんの実がなりました。かには木を見上げて言いました。「わあ、おいしそうな柿だなあ。でも、届かないや。」
そこへ、さるがやってきました。「ぼくが取ってあげようか。」さるは木に登りました。でも、上からおいしい柿を、自分だけ食べはじめました。
「ずるいよ。私の柿も分けて。」「これでも食べな。」さるは、かたい青い柿を投げつけました。かには大けがをして、家で寝こんでしまいました。
かにの友だちの、はち、うす、そしてくりがやってきました。「みんなで力を合わせよう」と、はちが言いました。みんなで相談して、さるをこらしめる作戦を立てました。
さるが家に帰ると、くりが火のそばで、ぽんとはねました。「あちっ。」さるが顔をさすります。
次に、うすがごろごろと転がってきて、さるの足にぶつかりました。「いたたた。」
そのすきに、はちがぶーんと飛んで、さるの鼻をちくり。「ごめんなさい。もう悪いことはしません。」
かにたちは、にっこり笑って言いました。「もう、けんかはおしまい。」こうして、みんな仲直りをして、平和に暮らしました。
ひまり姫は言いました。「だまされると悲しいけど、友だちが来てくれてほっとした。」つる先生はうなずきました。「助けあうと、心はあたたかくなるね。」「さるさんも、ごめんねって言えたね。」「そうだね。それは大事な一歩だよ。」
このお話の教訓:ずるいことをすると、友だちがいなくなる。あやまれば、やり直せる。
もとの昔話では、さるは最後にひどい目にあいます。ひまり姫版では、さるがあやまり、かにたちが「もう、けんかはおしまい」と言って終わります。3〜6さいのお子さまが園で必要なのは、仕返しの仕方ではなく、けんかのおさめ方だからです。もうひとつ大事なのは、かにが一人ではなかったことです。読んだあとに「かにさんは、どうして立ち直れたのかな?」と聞くと、助けを呼んでいいことが伝わります。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| おにぎりと種を交換する | すぐ食べられなくても、育つものがある |
| 毎日水をあげる | 世話をしたものは、実になる |
| さるが独りじめする | 分けない人のそばには、だれも残らない |
| 友だちが集まる | こまったとき、助けを呼んでいい |
| さるがあやまる | ごめんなさいが言えたら、やり直せる |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:「ぽん」「ごろごろ」「ちくり」の音を楽しむだけで十分です。
- 4〜5さいごろ:さるが柿を独りじめする場面で、「かにさんは、どんな気持ち?」と聞いてみてください。
- 5〜6さいごろ:「こまったとき、だれに言う?」と聞いて、助けを求める相手を一緒に確認しておくと安心です。
- 友だちにおもちゃを取られた日に読むと、「一人でがまんしなくていい」が伝わります。
よくある質問
「さるとかに」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は4さいごろからをおすすめします。3さいでも音の場面は楽しめますが、ずるさや仲直りの意味は4さい以降のほうが伝わります。
この話の教訓は何ですか?
ずるいことをすると友だちがいなくなること、そして、あやまればやり直せることです。助けを呼んでいい、というメッセージも入れています。
かにが死んでしまう場面はありますか?
ひまり姫版にはありません。かにはけがをして寝こみますが、友だちが助けに来て回復します。さるが最後に大けがをする場面も入れていません。
よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?
このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。短くしたいときは、あらすじだけを読んであげてもかまいません。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画版はありますか?
あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。


