日本の昔話えほん・ためし読み

ももたろう

分けあうと、ひとりより強くなれる。

🧒 3〜5さい🕐 よみきかせ 約7分📖 めくって読む
1 / 1

右から左へ読む絵本です・◀▶でめくれます

よこ向きにすると、大きく読めます

えほんは6ページまで。お話の全文は、この下でぜんぶ読めます →

「ももたろう」は、大きな桃から生まれた男の子が、きびだんごを分けあって犬・さる・きじと仲間になり、鬼ヶ島へ向かう日本の昔話です。ひまり姫版は3〜6さいのお子さま向けに、こわい場面をやわらげ、鬼を「やっつける」のではなく「約束させて、ゆるす」お話にしています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。

「ももたろう」のあらすじ

むかしむかし、山のふもとの村に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきます。家に持ち帰った桃がぱかっと割れ、中から元気な男の子が生まれました。二人は男の子を「ももたろう」と名づけ、大切に育てます。やがて、鬼ヶ島の鬼が村のものを盗んでいると聞いたももたろうは、おばあさんが作ったきびだんごを持って旅に出ました。道でであった犬・さる・きじにきびだんごを分けてあげると、三びきは仲間になってくれます。鬼ヶ島にたどりついた四人は、力を合わせて鬼と向きあいました。鬼は「もうしません」と約束し、盗んだ宝物を返します。ももたろうたちは村へ帰り、おじいさんとおばあさん、村のみんなと喜びあいました。

対象年齢3〜6さい(目安)
よみきかせ時間約7分
お話の種類日本の昔話
このページの本文会員登録なしで全文むりょう

ぜんぶ読む:ひまり姫の「ももたろう」

この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。

むかしむかし、山のふもとの村に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。二人に子どもはいませんでしたが、毎日なかよく暮らしていました。

ある日のことです。おばあさんが川へ洗濯に行くと、川の上から大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。「まあ、おいしそうな桃。」おばあさんは、その桃を家に持って帰りました。

おじいさんと一緒に食べようとしたそのときです。桃がぱかっと割れて、中から元気な男の子が出てきました。「まあ、かわいい赤ちゃんだこと。」二人はとても喜んで、男の子に「ももたろう」と名前をつけました。

ももたろうは、どんどん大きくなりました。力持ちで、いつも元気で、やさしい子でした。おじいさんを手伝ってたきぎを運び、おばあさんが疲れたときには水をくみに行きました。だれかが困っていると、すぐに手を差しのべる子でした。村の人たちは「ももたろうは、やさしい子だね」と言いました。

ある日、ももたろうは言いました。「鬼が村のものを盗んでいるって聞いたよ。ぼくが鬼ヶ島に行って、みんなを守る。」おじいさんとおばあさんは心配しましたが、ももたろうの目はきらきらしていました。おばあさんは、きびだんごを作って持たせました。「気をつけてね。」「だいじょうぶ。」ももたろうは、元気に旅へ出かけました。

旅のとちゅうで、ももたろうは犬に出会いました。「ももたろうさん、どこへ行くの?」「鬼ヶ島へ行くんだ。」「ぼくも一緒に行く。」「ほんとうに?」犬は大きくうなずきました。ももたろうの胸が、少しあたたかくなりました。「じゃあ、これを。」きびだんごを分けてあげると、犬はうれしそうに食べました。

しばらく行くと、木の上から声がしました。「どこへ行くんだい?」さるがくるりと木からおりてきます。「鬼と話をしに行くんだ。」「おもしろそうだ。ぼくも行く。」ももたろうは犬をちらっと見ました。犬はしっぽをぶんぶんふっています。「じゃあ、仲間だ。」

空から、ぱたぱたと羽の音がしました。きじが目の前におりてきます。「ぼくも行っていいのか。」その声は、さっきよりも強くひびきました。「うん、みんなで行こう。」「ならば、空から助けよう。」「ありがとう。」ももたろうは胸に手を当てました。さっきまでのどきどきが、ちがう音に変わっていました。それはこわさではなく、わくわくでした。

やがて、鬼ヶ島に着きました。大きな門を見て、犬が言いました。「ぼくにまかせて。」犬が門をどんと押し、さるときじも中へ入ります。鬼たちは驚きました。「ももたろうだ。」「やめてくれ。」

ももたろうは言いました。「みんなに悪いことをしないって約束するなら、ゆるしてあげるよ。」鬼たちは頭を下げて、「もうしません」と言いました。こうして鬼たちは、盗んだ宝物を返しました。

ももたろうたちは、宝物を持って村へ帰りました。村の人たちは大喜びです。「ありがとう、ももたろう。」おじいさんとおばあさんも、ももたろうをぎゅっと抱きしめました。村には笑い声と、花の香りが広がりました。

つる先生は言いました。「ももたろうは、やさしさと勇気を持っていたからね。」ひまり姫はうなずきました。「やさしい心と勇気があれば、なんでもできるね。」

このお話の教訓:分けあうと、ひとりより強くなれる。

ももたろうが強かったのは、力があったからではありません。きびだんごを分けたから、犬・さる・きじが仲間になってくれたのです。ひまり姫版では、最後に鬼をやっつけるのではなく「もうしないと約束させて、ゆるす」場面にしています。3〜6さいのお子さまには「やっつけて終わり」よりも、「話しあって、約束して、仲直りする」ほうが、園や家庭でそのまま使える形だからです。読んだあとに「ももたろうは、どうしてゆるしたと思う?」と聞いてみてください。

場面子どもに伝わること
桃から男の子が生まれるやさしい二人のところに、しあわせがやってくる
きびだんごを分ける分けると、味方がふえる
犬・さる・きじが仲間になるちがう力が集まると、できることが増える
鬼と向きあうこわくても、やさしい気持ちがあれば勇気が出る
鬼をゆるすやっつけるより、約束するほうが強い

何歳から?よみきかせのコツ

  • 3さいごろ:「どんぶらこ、どんぶらこ」を一緒に声に出すと、それだけで最後まで楽しめます。ストーリーを追わせなくて大丈夫です。
  • 4〜5さいごろ:きびだんごを分ける場面で一度止めて、「どうして仲間になってくれたのかな?」と聞いてみてください。
  • 5〜6さいごろ:鬼をゆるす場面で、「ももたろうは、どうしてゆるしたと思う?」。答えは合っていなくてかまいません。考えたこと自体をほめてあげてください。
  • 寝る前に読むときは、鬼ヶ島の場面だけ声を小さく、ゆっくりに。興奮したまま終わらないので、そのまま眠りにつきやすくなります。

よくある質問

「ももたろう」は何歳から読めますか?

ひまり姫版は3さいから楽しめます。3さいごろは音のくり返しを一緒に声に出すだけで十分です。4さい以降になると、仲間が増えていく流れや、鬼と約束する場面の意味も分かるようになります。

この話の教訓は何ですか?

「分けあうと、ひとりより強くなれる」ことです。ももたろうはきびだんごを分けたから仲間ができ、最後は鬼をやっつけずに約束をさせてゆるします。やさしさが勇気になる、というお話です。

よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?

このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。寝る前の1話としてちょうどよい長さにしています。もっと短くしたいときは、あらすじだけを読んであげてもかまいません。

鬼が出てくる場面はこわくないですか?

ひまり姫版では、鬼を打ったり傷つけたりする描写を入れていません。鬼は「もうしません」と約束して宝物を返します。こわい絵が苦手なお子さまでも、寝る前に読めるようにしています。

無料で全部読めますか?

はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。

動画版はありますか?

あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。

紙の絵本はありますか?

あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。

ひまりスタジオ(Himari Studio)

3〜6さいのお子さまのために、日本と世界の童話を3Dえほん・3Dアニメにしています。YouTube「ひまり姫チャンネル」で公開中。絵本はAmazonでも販売しています。 このチャンネルについて →

更新日:2026-09-02