「ジャックとまめの木」は、牛と交換した不思議な豆から、空までとどく木がのび、ジャックが勇気を出して登っていく世界の名作童話です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、こわい場面をやわらげ、「勇気を出して、一歩ふみ出す」ことが伝わるお話にしています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「ジャックとまめの木」のあらすじ
むかし、まずしい家に、ジャックという男の子とお母さんが住んでいました。ある日、お母さんは「牛を売ってきておくれ」とジャックに頼みます。町へ向かうとちゅう、ジャックは見知らぬおじいさんに出会いました。「この豆と、その牛を交換しないかい。不思議な豆だよ。」ジャックは豆を持って帰りますが、お母さんはがっかりして、豆を窓の外へ投げてしまいました。次の朝、庭には空までとどく大きな豆の木がのびていました。ジャックはどきどきしながら、その木を登っていきます。雲の上には大きなお城があり、そこには大男が住んでいました。金のたまごを産むめんどりと、ひとりでに歌う金のハープの音が聞こえます。ジャックは大男に見つからないよう、そっと近づきました。大男が眠っている間に、ジャックはめんどりを抱えて豆の木をおります。目をさました大男が追いかけてきましたが、ジャックは下でまつお母さんに「おのを!」と叫び、豆の木を切りました。木はゆっくり倒れ、大男は雲の上へ帰っていきます。それから二人は、めんどりの金のたまごで、こまらずに暮らしました。
| 対象年齢 | 4〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 世界の名作 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「ジャックとまめの木」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、まずしい家に、ジャックという男の子と、お母さんが住んでいました。家にはもう、食べるものがありませんでした。
ある日、お母さんは言いました。「うちの牛を、町で売ってきておくれ。」ジャックは牛を連れて、町へ向かいました。
とちゅうで、ジャックは見知らぬおじいさんに出会いました。「その牛と、この豆を交換しないかい。ふつうの豆じゃない、不思議な豆だよ。」ジャックは少し迷いましたが、豆をもらって帰りました。
「豆? 牛を売って、豆を持って帰ったのかい。」お母さんはがっかりして、豆を窓の外へ投げてしまいました。その夜、ジャックはしょんぼりして眠りました。
次の朝、外がうす暗いので、ジャックは窓を開けました。すると、庭から空までとどく、大きな豆の木がのびていました。「わあ、すごい!」
ジャックは、木を見上げました。上のほうは、雲にかくれて見えません。胸が、どきどきしました。こわい気持ちと、見てみたい気持ちが、いっしょにありました。ジャックは、ひとつ息をすって、木に手をかけました。
のぼって、のぼって、のぼりました。雲をぬけると、そこには大きなお城がありました。ジャックは、そっと中をのぞきました。
お城には、大男が住んでいました。テーブルの上には、金のたまごを産むめんどりがいます。となりでは、金のハープが、ひとりでにきれいな歌をうたっていました。
やがて、大男はいすにもたれて、ぐうぐうと眠ってしまいました。ジャックは、足音を立てないように、そっと近づきました。心臓が、どきどき鳴っています。ジャックはめんどりを、そっと抱えました。
そのとき、めんどりが「コッコッ」と鳴きました。大男が目をさまします。「だれだ!」ジャックは走りました。お城を出て、豆の木をおりていきます。上からは、大男の足音がひびいてきました。
「お母さん、おのを!」ジャックは下に向かって叫びました。お母さんは、おのを持って走ってきます。ジャックは地面におりると、豆の木を、力いっぱい切りました。
豆の木は、ゆっくり、ゆっくり倒れていきました。大男は雲の上へもどっていき、それきり、下りてくることはありませんでした。ジャックとお母さんは、めんどりが産む金のたまごのおかげで、こまらずに暮らしました。ジャックはときどき空を見上げて、あの日、こわいのに登ってみた自分のことを思い出しました。
このお話の教訓:こわくても、一歩ふみ出してみる。
ジャックは、こわくなかったわけではありません。木を見上げたとき、こわい気持ちと、見てみたい気持ちが、いっしょにありました。それでも、ひとつ息をすって手をかけます。3〜6さいのお子さまが園や公園で出会う「やってみたいけど、こわい」は、まさにこれです。読んだあとに「ジャックは、こわくなかったのかな?」と聞いてみてください。「こわかったけど、やった」と気づけたら、勇気の意味が正しく伝わっています。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| 牛と豆を交換する | うまくいかない選択も、あとで意味を持つことがある |
| 豆を投げ捨てられる | がっかりする日も、終わりではない |
| 豆の木がのびている | 思いがけないことは、朝おきると起きている |
| こわいのに、木にのぼる | こわい気持ちがあっても、動ける |
| 大男から逃げる | 危ないと思ったら、すぐ帰る |
| 豆の木を切る | 終わらせる勇気も、大切 |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:豆の木がぐんぐんのびる場面を、手を上に伸ばしながら読むと大喜びします。
- 4〜5さいごろ:木を見上げる場面で、「のぼる? のぼらない?」と聞いてみてください。どちらの答えも正解です。
- 5〜6さいごろ:「ジャックは、こわくなかったのかな?」と聞いてみてください。こわくても動けるのが勇気だ、と伝わります。
- 新しいことに挑戦する前の日(発表会、はじめての習いごと)に読むと、背中を押してくれます。
よくある質問
「ジャックとまめの木」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は4さいごろからをおすすめします。3さいでも豆の木がのびる場面は楽しめますが、勇気のテーマは4さい以降に伝わります。
この話の教訓は何ですか?
こわくても、一歩ふみ出してみる、ということです。ジャックはこわい気持ちを持ったまま木にのぼり、危ないと分かったらすぐに帰ってきます。
大男はこわくないですか?
ひまり姫版では、大男が人を傷つける場面や、ジャックが大男を倒す場面は入れていません。追いかけられて逃げ切るところまでにしています。
動画版はありますか?
このお話は、いまのところ動画版がありません。ひまり姫チャンネル(YouTube)では、ほかの37話の3Dアニメを公開しています。
よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?
このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。短くしたいときは、あらすじだけを読んであげてもかまいません。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。

