「びんぼうがみとふくのかみ」は、天井にすみついた貧乏神に、男の人がごはんを分けてあげたことから始まる日本の昔話です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、だれにも好かれない貧乏神のさびしさと、「やさしくすると、心はどうなる?」をやさしく描いています。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「びんぼうがみとふくのかみ」のあらすじ
むかし、一人の男の人が小さな家に住んでいました。暮らしは、あまり楽ではありません。その家の天井には、貧乏神が住んでいました。でも、男の人はそれを知りませんでした。貧乏神は、ときどき手伝おうとします。男の人が木の枝を運んでいると、まねして運ぼうとしますが、枝はぽとりと落ちてしまいました。貧乏神は、きょとんとします。ある日、男の人は天井を見上げました。そこに貧乏神がいます。男の人はびっくりしましたが、貧乏神はさびしそうでした。だれにもきらわれて、しょんぼりしていたのです。その晩、男の人はごはんを作りました。いいにおいが家に広がります。貧乏神はくんくんとにおいをかぎ、おなかが「ぐー」と鳴りました。はずかしくてうつむく貧乏神を見て、男の人は少し考えてから言いました。「一緒に食べましょう。」貧乏神は目を丸くしました。だれも、やさしくしてくれたことがなかったからです。ごはんを食べると、貧乏神はにこっとしました。そしてしばらく考え、「ありがとう」と言って、静かに家を出ていきました。そのあとに、福の神がやってきたのです。
| 対象年齢 | 3〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 日本の昔話 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「びんぼうがみとふくのかみ」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、一人の男の人が、小さな家に住んでいました。暮らしは、あまり楽ではありませんでした。
その家の天井に、貧乏神が住んでいました。でも、男の人はそれを知りませんでした。
貧乏神は、ときどき手伝おうとしました。でも、ちょっとどじでした。男の人が木の枝を運んでいると、貧乏神もまねして運ぼうとします。でも、枝がぽとりと落ちました。貧乏神は、きょとんとしました。
ある日、男の人は天井を見上げました。そこに、貧乏神がいました。男の人はびっくりしました。
でも、貧乏神はさびしそうでした。だれにもきらわれて、しょんぼりしていたのです。
その晩、男の人はごはんを作りました。いいにおいが、家に広がりました。貧乏神は、くんくんとにおいをかぎました。すると、おなかが「ぐー」と鳴りました。貧乏神は、はずかしくてうつむき、おなかをおさえました。
それを見た男の人は、少し考えました。そして言いました。「一緒に、食べましょう。」
貧乏神は、とても目を丸くして、男の人を見ました。だれも、やさしくしてくれなかったからです。
ごはんを食べると、貧乏神はにこっとしました。貧乏神の顔が、ふわっとやわらぎました。
貧乏神は、しばらく考えました。そして、つぶやきました。「この人はやさしい。でも、私がいると大変です。ありがとう。」そして、静かに家を出ていきました。
すると、そのあとで、福の神がやってきました。福の神は、家に入りました。それから男の人の暮らしは、少しずつ良くなりました。おいしいごはんと、笑顔が増えました。
ひまり姫は言いました。「貧乏神、さびしかったのかな。」つる先生は聞きました。「ごはんをもらったときは?」「うれしい。」「きっと、胸がぽかぽかしたね。」「やさしい人、いいね。」
このお話の教訓:だれにでも、やさしくしてみる。やさしさは、相手の心をあたためる。
この話でおもしろいのは、男の人が貧乏神を追い出さないことです。「出ていけ」と言うかわりに、「一緒に食べましょう」と言います。すると貧乏神のほうが、自分から出ていきます。3〜6さいのお子さまには、「きらわれている子にも、やさしくしていい」という形で伝わります。読んだあとに「貧乏神さんは、どうして出ていったのかな?」と聞いてみてください。やさしくされたからこそ、相手を思って出ていった、という答えにたどりつけたら十分です。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| 貧乏神が手伝おうとする | うまくできなくても、やろうとする気持ちがある |
| だれにもきらわれている | きらわれている子にも、気持ちがある |
| おなかが「ぐー」と鳴る | はずかしい気持ちは、だれにでもある |
| 「一緒に食べましょう」 | 追い出すより、さそうほうが心が動く |
| 貧乏神が自分から出ていく | やさしくされると、相手を思えるようになる |
| 福の神が来る | やさしさは、いいことを呼びこむ |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:おなかが「ぐー」と鳴る場面がいちばん笑うところです。声に出してあげてください。
- 4〜5さいごろ:「貧乏神さん、どんな気持ちだと思う?」と聞いてみてください。
- 5〜6さいごろ:「どうして、自分から出ていったのかな?」と聞くと、相手を思う気持ちについて深く話せます。
- 園で仲間はずれの話が出た日に読むと、「きらわれている子にも気持ちがある」ことが伝わります。
よくある質問
「びんぼうがみとふくのかみ」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は3さいから楽しめます。貧乏神のどじな場面が多く、3さいごろでも笑って聞けます。
この話の教訓は何ですか?
だれにでもやさしくしてみる、ということです。追い出すのではなく、一緒に食べようと言ったことで、貧乏神の心が動きます。
貧乏神はこわくないですか?
こわくありません。どじで、さびしそうな神さまとして描いています。おどかす場面はありません。
よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?
このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。短くしたいときは、あらすじだけを読んであげてもかまいません。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画版はありますか?
あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。


