「アリとキリギリス」は、夏のあいだ働いたアリと、歌ってすごしたキリギリスが、冬をむかえるイソップの名作童話です。ひまり姫版は3〜6さい向けに、最後にアリがキリギリスを家に入れてごはんを分ける場面まで描き、「そなえること」と「分けあうやさしさ」の両方を伝えます。よみきかせは約7分。全文をこのページで無料で読めます。
「アリとキリギリス」のあらすじ
むかしむかし、野原にアリとキリギリスが住んでいました。夏になると太陽がさんさんと照ります。アリは朝から晩まで、小さな体でこつこつと食べものを運びました。キリギリスは木の上で、楽しそうに歌っています。アリが「一緒に食べものを集めない?」とさそっても、キリギリスは「だいじょうぶ。今は歌いたいんだ」と笑うだけでした。やがて風が冷たくなり、葉っぱがひらひら落ちて、冬が近づきます。アリの家には食べものがたくさんありましたが、キリギリスの家には何もありませんでした。雪がしんしんと降る冬、キリギリスは寒さとおなかのすいた気持ちで、アリの家の戸をたたきます。「食べものを少しだけください。」アリはしばらく黙って考えてから、食べものをそっと差し出しました。キリギリスの目から、ぽろりと涙が落ちます。アリは「一緒に食べよう」と手まねきし、二ひきは並んでごはんを食べました。外は寒くても、家の中はぽかぽかでした。
| 対象年齢 | 3〜6さい(目安) |
|---|---|
| よみきかせ時間 | 約7分 |
| お話の種類 | 世界の名作 |
| このページの本文 | 会員登録なしで全文むりょう |
ぜんぶ読む:ひまり姫の「アリとキリギリス」
この下から最後まで、むりょうで読めます。絵をめくって読みたいときは、上の3Dえほんでどうぞ。
むかしむかし、野原に、アリとキリギリスが住んでいました。
夏になると、太陽がさんさんと照りました。アリは、朝から晩まで食べものを運びました。小さな体で、こつこつ、こつこつと歩きました。休まず、毎日、食べものを集めました。
そのころ、キリギリスは木の上にいました。キリギリスは歌いました。「ラララ、ラララ。楽しいな、今日もいい日だ。」
アリは空を見て言いました。「一緒に、食べものを集めない?」キリギリスは、にこっと笑いました。「だいじょうぶ。今は歌いたいんだ。」
アリは食べものを運びました。キリギリスは歌っていました。「気持ちいいな。ラララ。」
やがて、風が少し冷たくなりました。葉っぱが、ひらひらと落ちました。冬が近づいてきました。
アリの家には、食べものがたくさんありました。キリギリスの家には、何もありませんでした。
冬になり、雪がしんしんと降りました。キリギリスは寒くて、体を丸めました。おなかが、ぐーっとなりました。キリギリスは、アリのことを思い出しました。「あのとき、一緒に食べものを集めればよかった。」
キリギリスは、しょんぼりして、アリの家へ行きました。とんとん、と戸をたたきました。「食べものを、少しだけください。」
アリは、しばらく黙って考えました。そして、食べものをそっと差し出しました。キリギリスは、あたたかい食べものを受け取りました。目から、ぽろりと涙が落ちました。「ああ、ありがとう。」
アリは、「一緒に食べよう」と手まねきしました。二ひきは、並んでごはんを食べました。外は寒くても、家の中はぽかぽかでした。キリギリスは、少しほっとしました。アリも、にこっと笑いました。
ひまり姫は言いました。「二人で食べてたね。」つる先生は聞きました。「どんな気持ちになった?」「うん……あったかい。」「キリギリスは、もう寒くないね。」「今度は、一緒にがんばるかな。」
このお話の教訓:あそぶ前に、じゅんびもしよう。そして、困っている人には分けてあげよう。
このお話は、もともと「働かなかったキリギリスは助けてもらえない」という結末で語られることもあります。ひまり姫版では、アリがしばらく黙って考えたあと、食べものを差し出します。3〜6さいのお子さまに残したいのは「そなえは大事」と「困っている子には分けてあげる」の両方だからです。読んだあとに「アリさんは、どうしてしばらく考えたのかな?」と聞いてみてください。すぐに答えが出なくてもかまいません。迷ったうえで分けた、という順番が伝われば十分です。
| 場面 | 子どもに伝わること |
|---|---|
| アリが夏に食べものを運ぶ | 先にやっておくと、あとで自分が助かる |
| キリギリスが歌ってすごす | 楽しい時間も、大切なもの |
| 冬に食べものがない | そなえがないと、困ることがある |
| アリがしばらく考える | 分けるかどうか、迷ってもいい |
| 二ひきで並んで食べる | 分けると、家の中があたたかくなる |
何歳から?よみきかせのコツ
- 3さいごろ:キリギリスの「ラララ」は、ぜひ一緒に歌ってください。夏と冬で声のトーンを変えると、季節の変化が伝わります。
- 4〜5さいごろ:キリギリスが戸をたたく場面で止めて、「アリさんは、どうすると思う?」と聞いてみてください。
- 5〜6さいごろ:「あそぶ前に、やっておくことある?」と、おかたづけや明日の準備の話につなげると、そのまま生活に生きます。
- しかる材料には使わないでください。「ほら、キリギリスみたいになるよ」と言うと、話そのものがきらいになってしまいます。
よくある質問
「アリとキリギリス」は何歳から読めますか?
ひまり姫版は3さいから楽しめます。3さいごろは歌と季節の変化を楽しむだけで十分です。そなえの意味が分かってくるのは4〜5さいごろからです。
この話の教訓は何ですか?
あそぶ前にじゅんびもしよう、ということです。あわせて、困っている相手には分けてあげる、というやさしさも描いています。
キリギリスは死んでしまいますか?
いいえ。ひまり姫版では、アリが家に入れて食べものを分け、二ひきで並んでごはんを食べます。安心して寝る前に読めます。
よみきかせにどれくらい時間がかかりますか?
このページの全文をゆっくり読んで、約7分です。短くしたいときは、あらすじだけを読んであげてもかまいません。
無料で全部読めますか?
はい。このページの本文は、会員登録なしで最後まで無料で読めます。3Dの絵本をめくって読む「えほんモード」は6ページまでが無料で、続きは無料会員登録でひらきます。
動画版はありますか?
あります。ひまり姫チャンネル(YouTube)で3Dアニメ版を公開しています。文字を読むのがまだ難しいお子さまには、動画から入るのもおすすめです。
紙の絵本はありますか?
あります。ひまりスタジオの絵本としてAmazonで販売しています。Kindle Unlimitedに入っている方は0円で読めます。


